部屋と仕事場

憧れのP.F.S!存在感を放つ、佇まいの美しいキャビネット

1Rから1LDKに引っ越した。

これまで物理的に家具を置くスペースがなかったので、ベッド以外の家具を持っていない。部屋を作る上で、まずは主役となるような存在感のある家具が欲しい。

佇まいが美しい、ベーシックなキャビネット

一人暮らしの場合、クローゼットの収納で足りてしまうことの方が多い。わたしも収納という面で考えれば、キャビネットは無くてもいい。だけど素敵なインテリアのお部屋には、必ずキャビネットが置いてあって、わたしはずっとキャビネットのあるお部屋に憧れていた。

雰囲気のよいキャビネットを探していた時にこれを見つけた。PACIFIC FURNITURE SERVICE(パシフィック・ファニチャー・サービス)の『HD CABINET』だ。

ワンルームの時は、ニトリやIKEAで値段的にもサイズ的にも手近なものを揃えていた。それで十分だったし、不満もなかった。だが今回、少しだけ広くなったお部屋でかっこいい暮らしをしたいと考えた時に、家具はどうしてもこだわりたかったのだ。

経年変化を愉しむ、一生ものの家具

まず、材質は合成材でないことが大前提。

買い替える消耗品としてではなく、長く一緒に暮らすための道具として迎え入れたかったため、これはゆずれない条件である。経年変化を愉しめるような、「木」そのものを使って作られた家具がいい。

当然、値段は高い。重量もあって扱いづらい。だけどこのHD CABINETを見て、「これがいい」と惚れてしまったのである。

サイズはSとLの2種類あって、小さい方のSを選んだのだが、実際に部屋に置いてみると思った以上に存在感がある。最初は大きすぎたかなと思ったけど、数日で慣れた。キャビネット上に物を置くスペースが広いところも気に入っている。

取っ手の形状も心を掴まれたパーツの一つ。丸みがあって滑らかな流線が美しい。少しだけ窪んだようにゆがみがあるのも愛らしい。

普遍的なデザインの中に、さりげない主張が施されていて本当にかっこいい。家具のプロダクトデザイナーってかっこいい。

11月1日に注文して、届くまでに1ヵ月以上かかった。

パシフィックファニチャーサービスの家具は、自社工場で職人によって作られている。受注生産ではないが、量産品でもないため仕上げるまでに時間がかかる。1つ1つ作られているんだなと思うと、待っている時間も特別に感じられて楽しかった。

キャビネットの背面に、製造年がステンシルされていた。将来この印字を見て、きっとこの時のことを思い出すだろう。今はまだ真新しいこの家具が、どう変化していくのか楽しみだ。

わたしはリビングに置いていて、このキャビネットの向かいには仕事場として使っているデスクスペースがある。ビデオ会議をする時なんかは、カメラにキャビネットの正面が写るレイアウトにした。ビデオ会議の背景画像には甘えたくないというささやかなこだわり。

ちなみに、別売りの『HD SHELF』と組み合わせて使うことも出来るらしく、今よりも広い家に引っ越したら、画像のように食器棚としてダイニングに置きたい。

生活スタイルとともに、用途も変えられる家具。暮らしに馴染む、長く愛される道具であってほしいという思いが、設計されているんだろうな。

最後に

このキャビネットが家に来てから、毎日が本当に楽しい。何を収納しようか、どう配置しようかと幸せな悩みを抱えている。自分の部屋に、お気に入りが増えていくのは嬉しいし心地いい。なかなかにいいお値段だけど、手に入れた価値にとても満足している。

HD CABINET

価格:179,300円(税抜)
サイズ:W1206×D453×H740 cm
素材:birch(カバ)
ブランド:PACIFIC FURNITURE SERVICE