このマンガ、何度何度も繰り返し読んでいる。
読む度に気持ちが晴々として心が軽くなり、「よし」と立ち上がらせてくれる大事な一冊。初版発行から間もなく1年経つが、改めて好きだと自覚したので紹介したい。
ヤチナツ著『20時過ぎの報告会』
著者のヤチナツさんが描く作品が好きで、以前からnoteをフォローしていた。
なんともないひと時が切り取られていて、こんな風に笑い合えるなんともなさを集めて積み上げていきたいなと思うのだ。沸き立つような共鳴ではなくて、体温がじんわり高くなるような共感。カラリと笑える心地良さの中に、こうゆうのいいな~と思うポイントがたくさんある。
noteで好きだったシリーズが単行本に
noteで発信されている記事の中でも「20時過ぎの報告会」シリーズが特に好きで、登場人物のこはるさん、りさこちゃん、きみちゃんの3人に愛着を持つようになっていた。
最高に楽しかった友だちとの時間を思い出す。くだらなくて終わりがない、果てしなく楽しい報告会。何の生産性も将来性もないような、実のない話を永遠にし続けながら笑い転げていた時代。今思い返しても甘やかでばかばかしくて、心底愛おしい。
そんな風に気持ちよく思い出散歩に出かけられるマンガを集めたのがこの単行本。長編の書下ろしも収録されている。
いや〜面白い!何でもかんでも底抜けに楽しかった大学時代を思い出した。夜な夜な集まって話すそれぞれの近況報告が楽しくて仕方なかったな〜。
ワードのチョイスとか言い回しが女子ならではでとても秀逸。#ヤチナツ#20時過ぎの報告会 pic.twitter.com/wlThu7HhaE— はたけ (@HatakeDesign) May 8, 2021
特に好きな回を紹介
特に好きな回は【サラダ取り分けギャル】と【りさこのもやもや】。
わたしも大らかさと瞬発力を併せ持つ明るくてしなやか人間になりたいと思ったし、「幸せのピークにいる女って平気で失礼なことしてくるから」というワードにしっくりきすぎて感銘を受けた。
赤裸々で明け透けな女子トークが鮮烈で心地よく、最近なかなか会えない友だちとたくさん話した気分になって、読了後はやり切ったような爽快感すら味わえる。
書下ろしの2作それぞれの中で、こはるさんとりさこちゃんが自分の発言を振り返るシーンがある。この時の考え方がすごく印象的で、何度読み返しても同じ熱量で心に響く。良いマンガに出会えて本当にうれしい。
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さいごに
本当に楽しかった友だちとの報告会。あれはきっとモラトリアム期だったんだろう。あの時間があったからこそ、今わたしは真面目に仕事が出来ているし、社会で腐らず淀まず生きられている。(急に壮大な話)
今はなかなか会えないけれど、最高の友だちと集まってまた報告会をしたい。