偏愛モノ語り

夏の相棒|リズム ハンディファン

夏、わたしは外に出ない。
外に出る約束は夜にしかしたくない。

それでも暑い、暑すぎる。
一歩外に出ただけで滝汗の夏、みなさんどうお過ごしですか?

これがあれば乗り切れる、RHYTHMのハンディファン

ハンディファンがなかった時代、ほんとにどうやってやり過ごしていたのだろうか。ゴミを出すだけ、コンビニに行くだけでこの有様(見せられない)。

とにもかくにも汗が出る。メイクは崩れ、服は染み、髪は乱れてあられもない。引きこもり生活に拍車がかかるわたしを救い出してくれるのは、リズムのハンディファン「Silky Wind Mobile2」。

これまであらゆるメーカーの商品を使ってきて、Silky Wind Mobile2で4台目。毎年買い替えてきたのだが、今年は引き続きこのハンディファンを愛用している。パワフルな風を感じられる!静音!充電長持ち!という感想はどこにでも書いてあることなので、もっとミクロな視点をお伝えしたい。

 

愛すべき推しポイント

1. ムダのない流線美

この商品のなにより気に入っている点は丸みデザイン。ハンディファンって、バラエティ要素の強いおもちゃみたいなデザインが多い中、このSilky Wind Mobile2は大人が持っても差し支えない見た目をしている。

大人だって夏は暑い。むしろ服装に制限のあるビジネス層の方が暑いに決まっている。ジャケット必須なシーンにおいても、このハンディファンなら悪目立ちせずに利用できる。

2. 前面にロゴがない

ロゴの主張がない商品って本当に少ない。自慢の商品だからこそロゴを入れたいブランドの気持ちはよく分かる。でも消費者としてはデカデカとしたロゴデザインが購入意欲を妨げる。日常的に使用するものだからこそこういった心遣いはありがたい。

3. 絶妙な色

黒の塩梅が絶妙なんです。スミクロじゃない少し白が足されたブラックグレーで、質感による光沢もある。カラビナパーツ以外ぜんぶ黒で統一されていて、キンキラのボタンとか縁取りとかわたし的蛇足な装飾がない。

4. ボタンがエンボス加工

電源ボタンに、羽マークのエンボス加工が施されていてとってもキュート。何の加工もないボタンでもよかっただろうパーツに、あえて加工するところが愛(いと)。プロダクトデザイナーのこだわりなんだろうなと思いを馳せる。

5. 手触りのいい質感

材質はプラスチックで、マット加工がされているサラサラした手触りの質感。これが何ていうアレなのかは分からないけれど、指紋もつきにくくてとてもよい。ファンも同じ素材で作られているので、デザイン全体の統一感がありモノとしての質感が高い。

6. カラビナ付き

今年はカラビナやストラップ付きの商品を多く見かけるが、去年はリズムしかカラビナ付きを出していなかった気がする。カラビナが本体部分と一体化したデザインなのも可愛らしい。パーツ自体にデザイン性を持たせたアイデアが秀逸。

わたしは100均で買ったストラップを首から下げて使っている。

7. サイズ感

カラビナ部分を抜くと全長14cmでコンパクト。角が削られているのでゴツい厚みもなくて持ちやすい。手に収まる感じがちょうどよく、ミニサイズのバッグにもちゃんと収まる。バッグの中で居場所を取るモノって結局使わなくなってしまうから、本体が薄いというのはわたし的高ポイント。

8. スタンド付き

スタンドは持ち歩かずに自宅のデスクで愛用中。卓上専用スタンドなので安定感もよく、外出時以外にも使えてコスパよし。ちなみに本体が折り曲がることでスタンドになるタイプは、折り曲がった時の佇まいに妥協がある気がして好みじゃない。

9. ロック機能付き

この機能が主流なのかは分からないが、少なくともわたしがこれまで買ってきた過去3台のハンディファンにはロック機能がついていなかった。カバンの中で充電を消費して、使いたいときに残量0なんてことが何度もあった。

残念ポイント

これだけ熱く語ってきたわけだけれども、正直残念なポイントもあるので紹介する。

付属品Type-Cケーブルじゃないと充電できない

欠陥品だったのか謎なのだが、付属品として商品に含まれていたType-Cケーブルじゃないと充電ができない。正確には充電ボタンが点灯しない。点灯しないから充電できていないのか点灯しないだけで充電ができているのかは分からないが、持っている他のType-Cケーブルだと充電ボタンが点灯しないのだ。

まぁ使えるので今のところ不自由はしていないのだが、充電できないケーブルもあるので出先で充電したい時なんかは要注意。

生産終了

物を紹介する上で致命的なのだけれど、大変残念なことにこちらの商品は生産が終了しております。

あまりに気に入っているのでストック用やプレゼント用に追加注文しようとしたのに売ってない。あるにはあるが、足元を見て倍以上の値段設定をしている販売店しかないのが悔しい。

わたしは去年1,740円で購入している。

機能が改良された新型なら今も手に入るようだが、個人的には旧型のSilky Wind Mobile2の方が断然好み。もし万が一壊れたりでもしたら、高くても買ってしまうかもしれない。それほどに気に入っている。

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開発会社は時計部品メーカー

消費されることだけが目的ではなく、商品を通して企業価値や企業努力が見えるプロダクトを愛用したい。ハンディファンのような流行り物なんて、大量生産大量消費の最たる例のはずなのに、ここまで魅了するものづくりをするのはどんな企業なんだろうと調べてみた。

開発したのはリズム株式会社という日本の精密機械メーカー。時計作りを70年も支えている技術者集団。開発秘話の特設サイトまで設けられていて、マーケティングも期待を裏切らない。経営理念や社訓まで読みに行ってしまって、しっかりファンになりました。

もしこの記事が開発部に届くのならば、Silky Wind Mobile2の根強いファンがここにおりますので、ぜひ再販をお願いしたいということを記しておきます。

まとめ

モノに対する熱量というか、ある意味異常な執着があるのは自覚しているのだが、こうゆう商品を引き当てられると、この感覚も間違ってないなぁと思ったりする。

歳とともにそれなりに目も肥えてきたので、これからもふとした出会いに敏感になりながら、生産者のエネルギーの片鱗に触れていきたい。

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